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沖縄のきのこ
沖縄のスーパーなどでお馴染みのきのこといえば、今帰仁村のえのきたけや、国頭村や金武町のぶなじめじでしょうか。でも、沖縄にはまだまだたくさんのおいしいきのこがあります。
例えば、近年人気のエリンギは宮古島で、ジューシーでとても香りの良いしいたけはやんばるや南部で栽培されています。
地のものはその新鮮さからおいしいと言われますが、沖縄のきのこのおいしさも抜群!身も味もしっかりしていて、収穫したばかりのきのこの香りの高さは驚くほどです。
このページでは、そんな沖縄で採れる「おいしいきのこ」たちをご紹介します。
おきなわのきのこの紹介
しいたけ
しいたけは、日本で古くから食されており、家庭でもなじみのある食材のひとつです。しいたけは、生しいたけと乾ししいたけがあります。また、栽培方法には原木を利用した原木栽培と、おがこと栄養分を添加して作った菌床栽培とがあります。
しいたけは、ビタミンDが豊富で傘の裏側に日光を30分を当てるだけでビタミンDの含有量は更に増えます。
また、しいたけに含まれるリボ核酸と言う成分には、悪質なインフルエンザウイルスの増殖を抑え、免疫力を高める働きがあります。
えのきたけ
市場に流通しているえのきたけは栽培きのこで、品種改良と独自の栽培方法で、柄がヒョロリと長い、白いもやし状の形をしています。天然のものは、大きくて褐色をしています。
クセが少なく、歯ごたえがしっかりしているのでいろいろな素材と相性抜群のきのこで、また鍋物には欠かせません。
えのきたけの有効成分として、ビタミンB1があり、糖質の代謝を活発にし、脳を活性化する働きがあります。また食物繊維も豊富で肥満、高脂血症、糖尿病の予防に有効です。
ぶなしめじ
ぶなしめじは、比較的新しい栽培きのこです。最近まで本しめじと言う名で出回っていましたが、本しめじとはまったく別種なので、現在ではぶなしめじと呼ばれるようになりました。
ぶなしめじの特徴としては、傘に大理石状の模様があり、柄が太く、歯ごたえ味ともに優れているため、最近では人気のあるきのこです。
ぶなしめじの有効成分としては、ビタミンDがありカルシウムの吸収率を高める働きがあります。また抵抗力をつけるといった効果があるビタミンB群を多く含みます。
くろあわびたけ
くろあわびたけは、ひらたけの仲間で、台湾から導入された亜熱帯性のきのこです。ひらたけよりも傘が大きく色は茶褐色で、肉厚で弾力があり、食感がコリコリとした歯ごたえがあり、あわびに似ていることから、この名が付いています。味は淡泊で、洋食、中華、琉球料理と幅広い料理に適しています。
くろあわびたけの有効成分は、ビタミン(B1・B2・D)、ミネラル(鉄分・カリウム・リン・ナトリウムなど)、食物繊維とβグルカンを非常に多く含んでいます。摂取されたβグルカンは血中に溶け込み、体内の免疫力を高める働きがあります。
うすひらたけ
うすひらたけは、ひらたけに良く似ていますが、ひらたけと比較すると小型で、傘の厚みは薄い。食感はやわらかく、歯切れが良く万能で汁物、鍋などに特に良く合います。
うすひらたけは、ビタミンB群を多く含み、抵抗力をつけるといった効果があります。
たもぎたけ
たもぎたけは、北海道、東北で夏場にだけ自生していましたが、近年、人工栽培ができるようになり、市場へ出回るようになりました。
鮮やかな黄色傘が特徴的なきのこで、味にクセがなく、歯切れの良いどんな料理にも合うきのこです。
たもぎたけは、しいたけやえのきたけ等の一般的なきのこよりも栄養価が高く、特にβグルカンの含有量は、健康食品で知られるアガリクスの数倍多く含んでいます。
きくらげ
きくらげは、耳の形に似ていることから「木耳」と書くことはよく知られています。
白きくらげと黒きくらげがあります。日本では黒きくらげのほうがよく使われます。
クラゲに似たコリコリとした歯ごたえがあり、火を通しても食感が変わらないのが便利です。
きくらげは、ビタミンB群やビタミンEのほか、ビタミンDを豊富に含んでいるため、骨を丈夫にしてくれるはたらきを持っています。ミネラルではカルシウム・鉄・カリウムなどを豊富に含んでおり、食物繊維も豊富であることが特色です。
エリンギ
エリンギは、1990年代にヨーロッパから日本に伝わった、新しいきのこです。
原産地域であるヨーロッパでは人気のあるキノコで、フランス料理やイタリア料理などの定番食材のひとつであります。
傘は小さく、柄の太い、シコシコとした食感が特徴で、ビタミンB1や食物繊維が豊富です。最近の研究では脂肪肝を予防する働きがあることが知られています。
沖縄のきのこの生産量
平成14年に今帰仁にえのきたけ生産施設が、平成19年に国頭村と金武町にぶなしめじ生産施設が完成したことから、近年、沖縄のきのこ生産量は大きく伸びています。また、平成23年には菌床しいたけ生産施設が完成し、平成25年には今帰仁村にてエリンギの施設栽培が始まりました。